南飛烏鵲楼

三国志に特化して再開します(2008.04.09)
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というわけで行って参りました三国志学会


人数がどのくらいかと思っていたのですが、
そこそこの盛況。100人弱といったところでしょうか。
年齢層も幅広く、後で話を聞いたら、
小学五年生の女の子まで来ていたそうな。


割と高名な研究者の方々も、ちらほら来ていたようです。
(会場にいた知り合いに聞いたところでは、ですが)

[第1回三国志学会大会見聞記]の続きを読む
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どうも主体は大東文化大学のようですが。
30日に第1回大会があるようです。
時間的に余裕がありそうなので、覗きにゆくつもりです。


内容はまたレポートします。



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平凡社新書。2006年5月10日初版第1刷。293頁。

基本的には、三国時代の人物の知られざるエピソードを、
正史『三国志』他の資料を駆使して紹介する本。


内容そのものについては、オジオンさんのブログに
極めてすぐれた紹介がありますのでそちらをご参照ください。


(特に正史未読の方には)非常に面白く読める本ですが、
演義ファン(笑)としては、かなり文句をつけたい部分があります。

[坂口和澄『三国志人物外伝』]の続きを読む
この書評から派生した文章です。

さて、神保氏の貂蝉についての記述の誤りを、
彼の正史と演義に対する態度に由来すると指摘しました。
以下、具体的にどういうことかを述べてゆきます。


>いままでに何回、「三国志の正史と演義はどう違うの?」とか、
>「正史と演義はどっちが面白いの?」という質問を受けたこと
>だろう。はては「正史と演義はどちらが正しい?」というのまで
>あった。ここではっきり、その手の質問は意味がない、と言っ
>ておこう。(神保氏著書 26頁)


この部分、最初は読み流していました。
しかし、全体を読んだ後に読み返すと、神保氏の正史至上主義が
端的に表れた部分だということに気が付きます。


 

[正史『三国志』と『三国志演義』]の続きを読む

大修館書店「あじあブックス」。2002年6月10日初版第1刷。181頁。
著者は北海道教育大学教育学部釧路校助教授。専門は東洋史。



ある意味、三国志ファン必読の書。
正史というものの限界を解りやすく著述しています。
歴史を書くという行為が如何に時代背景に制約を受けるか、
換言すれば「事実」を書くということが如何に難しいかの一端を見ることができます。


ただ、個人的には、本書の見解に全面的には賛同できかねる部分も。
終章「北魏・国史事件の意味するもの」で、
著者はまず事実を書き残すことが必要であることを強調しています。
加えて、「全ての時代が人間の真実の歴史である」(170頁)という言葉で、
現在に比べて過去を野蛮・未熟な時代と看做すことを戒めます。


後者については異論はありません。
しかし、前者については、疑問符を附けたいです。


個人的には。そもそも「事実」というものは書き残せるのか。
という問いが根源に置かれるべきではないかと思うからです。


歴史的事実というものは確実に存在するでしょう。
しかし、言葉がそのすべて(=事実そのもの)を記述できると考えることは
餘りに楽観的に過ぎるのではないでしょうか。


著者は言います。


>歪んだ歴史意識は、必ずや歪んだ歴史書を生み出し、そしてそれは、
>その歴史書の中に現れる人々の(要は過去の)歪みではなく、そうした
>歴史書を作り上げたその時代の歪みをこそ示すものなのである。(165頁)


ここでは、明らかに「歪んでいない歴史意識」の存在が想定されています。
しかし、そんなことがあり得るのだろうか、というのが私の立場です。
すべての言葉は歪んでいる(=文化的・社会的制約を受けざるを得ない)。


必要なのは「どのように」歪んでいるかを、
言葉の使い手・受け手が検証し続けることなのでは。
さもないと、いとも簡単に「自分は正しい」という欺瞞に陥る危険がつきまといます。



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講談社ノベルス。2005年9月5日第1刷発行。307頁。
個人的評価 A-


封面書影

短篇集。倉知淳の「メイン探偵役キャラクター」猫丸先輩が活躍(笑)。
いわゆる新本格の探偵役は、偏屈なキャラクタに設定されていることが、
多い気がするけれども(法月綸太郎とか火村英生とか朱芳慶尚とか)、
そういうのとは、一線を画した存在。


半分本気で「こういう人になりたい」と思うキャラクタです。


まあ、傍迷惑なんだけれども(苦笑)。


※以下、少々ネタバレあり。未読のかたは注意!!



[倉知淳『猫丸先輩の空論』読了]の続きを読む
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