南飛烏鵲楼

三国志に特化して再開します(2008.04.09)
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結構な分量になりそうですがボチボチ始めます。

位置づけは「2.2.3 李卓吾批評本」の一節としておきます。

とりあえず第1回から第5回まで。


2.2.3.4 李卓吾批評本と毛宗崗本の回目の比較(第1-5回)

凡例:赤=主語 黄=述語 シアン=目的語 その他=白
   毛本の訓読は井波律子訳に拠る。李本は私訳。

[第1回]
李: 天地 桃園     (天地を祭りて桃園にて義を結び)
  劉玄徳       (劉玄徳 寇を斬りて功を立つ)
毛: 桃園 豪傑 三   (桃園に宴し豪傑 三たり義を結び)
   黄巾 英雄 首   (黄巾を斬りて英雄 首めて功を立つ)

[第2回]
李:安喜 張飛  督郵    (安喜にて張飛 督郵を鞭ち)
  何進 謀殺 十常侍     (何進 謀りて十常侍を殺さんとす)
毛:張翼徳 怒鞭 督郵     (張翼徳 怒って督郵を鞭うち)
  何国舅 謀誅 宦豎     (何国舅 宦豎を誅さんと謀る)

[第3回]
李:董卓 議立 陳留王     (董卓 議して陳留王を立てんとし)
  呂布 刺殺 丁建陽     (呂布 丁建陽を刺し殺す)
毛: 温明 董卓  丁原  (温明に議して董卓 丁原を叱し)
   金珠 李肅  呂布  (金珠を餽りて李肅 呂布に説く)
〔この回は李卓吾批評本の方も対句になってますね。ただ、毛宗崗本は結構派手に組み替えていて、李卓吾批評本では董卓→陳留王、呂布→丁原という組み合わせなのに対し、董卓→丁原、李粛→呂布という組み合わせ。こうして見ると、毛本の方は、董卓側→丁原側という図式で揃えてあるんだな。ま、呂布はすぐ董卓側になってしまいますが(笑)〕

[第4回]
李: 漢帝 董卓     (漢帝を廃して董卓 権を弄し)
  曹孟徳 謀殺 董卓     (曹孟徳 謀りて董卓を殺さんとす)
毛: 漢帝 陳留     (漢帝を廃して陳留 位を践み)
   董賊 孟徳     (董賊を謀りて孟徳 刀を献ず)
〔李卓吾批評本で曹操が「曹孟徳」になっているのは単なる字数合わせ。興味深いのは毛宗崗本の方で、董卓を「董賊」としている。これは明らかに価値判断された語彙。そういう眼でみると、曹操を姓名で呼ばず字を用いているのも一種の価値判断かも知れない。董卓=帝室を専断する悪人。曹操=この時点では漢室をたすけようとする忠臣。〕

[第5回]
李:曹操    董卓   (曹操 兵を起こして董卓を伐ち)
  虎牢関   呂布     (虎牢関にて三たり呂布と戦う)
毛: 矯詔 諸鎮  曹公  (矯の詔を発して諸鎮 曹公に応じ)
   関兵 三英  呂布  (関の兵を破って三英 呂布と戦う)
〔毛宗崗本が曹操を「曹公」と称するのは、第4回と同じく忠臣としての曹操が称揚されるゆえ。また、対句にし難いからか、「虎牢関」の名称が消えてしまっているのが少し残念。〕

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