南飛烏鵲楼

三国志に特化して再開します(2008.04.09)
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第1-5回の分はコチラ↓
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2.2.3.4 李卓吾批評本と毛宗崗本の回目の比較(第6-10回)

凡例:赤=主語 黄=述語 シアン=目的語 その他=白
   毛本の訓読は井波律子訳に拠る。李本は私訳。

[第6回]
李:董卓 火焼 長楽宮     (董卓 火もて長楽宮を焼き)
  袁紹 孫堅  玉璽    (袁紹 孫権 玉璽を奪う)
毛: 金闕 董卓     (金闕を焚きて董卓 兇を行し)
   玉璽 孫堅     (玉璽を匿して孫堅 約に背く)

[第7回]
李:趙子龍 磐河 大戦     (趙子龍 磐河にて大いに戦い)
  孫堅    劉表   (孫堅 江を跨ぎて劉表と戦う)
毛:袁紹 磐河  公孫    (袁紹 磐河にて公孫と戦い)
  孫堅    劉表    (孫堅 江を跨いで劉表を撃つ)
〔珍しく毛宗崗本の対句が崩れています。あるいは、「跨江」を地名と勘違いしたのか?本文を見ると「磐河」が地名なのは明らかなので、「跨江」は地名ならば対句になります。〕

[第8回]
李:司徒王允  貂蟬     (司徒王允 貂蟬に説き)
  鳳儀亭   貂蟬    (鳳儀亭にて布 貂蟬に戯れる)
毛:王司徒 巧使 連環計    (王司徒 巧みに連環の計を使い)
  董太師 大鬧 鳳儀亭    (董太師 大いに鳳儀亭を鬧がす)
〔李卓吾批評本では、両句に出てくる「貂蟬」が毛宗崗本では消えてしまっていることに注目。直截には貂蟬の名を出さず、「連環計」「鳳儀亭」という貂蟬を聯想させる語彙で代用している。対句ではそれぞれの句に同じ語彙が出てくるのはご法度なので、こういう技法を使います。〕

[第9回]
李:王允    董卓   (王允 計を定めて董卓を誅し)
  李傕 郭  長安    (李傕 郭 長安を寇す)
毛: 暴兇 呂布  司徒  (暴兇を除き 呂布 司徒を助け)
   長安 李傕  賈詡  (長安を犯し 李傕 賈詡に聴く)
〔毛宗崗本の「暴兇」は勿論董卓を指します。王允のことを名指しせず「司徒」と言っているのは、これに対応し、董卓を除いた「司徒」王允の正当性を強調しようとするものなのでしょう。賈詡が出てくるのも注目。〕

[第10回]
李:李傕 郭  樊稠    (李傕 郭 樊稠を殺し)
  曹操    父讐   (曹操 兵を興して父の讐を報ゆ)
毛: 王室 馬騰     (王室のために勤めんとして馬騰 義を挙げ)
   父讐 曹操     (父の讐を報いんとして曹操 師を興す)
〔珍しく毛宗崗本の前半が李卓吾批評本と全く変わっています。第9回と合わせて考えると毛宗崗本が李傕郭を如何に軽視しているかが判ります(笑)。ま、ここでほぼ出番の終わる李傕郭ではなく、この後も比較的活躍の場の多い馬騰に焦点を当てるというのは妥当な判断だとは思いますが。〕

        << 第1-5回           第11-15回 >>

   → 「2.2.3 李卓吾批評本」へ戻る
   → 2.0 前口上および目次へ戻る
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