南飛烏鵲楼

三国志に特化して再開します(2008.04.09)
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そろそろ、毛本が曹操罵倒モードに入ってます(笑)
凡例:赤=主語 黄=述語 シアン=目的語 その他=白
   毛本の訓読は井波律子訳に拠る。李本は私訳。

[第21回]
李:青梅    英雄  (青梅 酒を煮て英雄を論じ)
  関雲長 襲斬 車胄    (関雲長 襲いて車胄を斬る)
毛:曹操    英雄  (曹操 酒を煮て英雄を論じ)
  関公    車胄  (関公 城を賺きとって車胄を斬る)
〔毛宗崗本の言う「三絶」のうち、「奸絶」曹操と「義絶」関羽が対になっています。李卓吾批評本では「関雲長」と三字の表現を使っていますが、先に述べたように、この段階では「曹孟徳」が使えないため「曹操」と呼び捨て、関羽の方は逆に「関公」という最上級の尊称を用いています。もっと上の「関帝」てのもありますが、『演義』にはほとんど出てこない(はず)。〕

[第22回]
李:曹公    袁紹  (曹公 兵を分かちて袁紹を拒ぎ)
  関張  劉岱 王忠   (関張 劉岱・王忠を擒う)
毛:袁曹 各  馬歩三軍  (袁曹 各おの馬歩三軍を起こし)
  関張 共  王劉二将  (関張 共に王劉二将を擒う)
〔最早「曹公」などという尊称は使えないので、後半にあわせて「袁曹」に変更。また「三軍」「二将」と数字を対にしているのは対句表現の常套技法。〕

[第23回]
李:禰衡    曹操   (禰衡 衣を裸ぎて曹操を罵り)
  曹孟徳 三勘 吉平    (曹孟徳 三たび吉平を勘う)
毛:禰正平      (禰正平 衣を裸ぎて賊を罵り)
  吉太医      (吉太医 毒を下して刑に遭う)
〔この回も毛本の曹操に対する扱いが如実に表れている。李本の「曹操」が毛本では「賊」に変わり、後半の「曹孟徳」は(対句にするためとは言え)消されている。また李本では曹操に抗する禰衡・吉平が呼び捨てなのに対し、毛本は「禰正平」「吉太医」と呼び捨てをやめ、それなりの敬意を表しているように読める。〕

[第24回]
李:曹操 勒死 董貴妃    (曹操 董貴妃を勒いて死なさしめ)
  玄徳 匹馬  冀州   (玄徳 匹馬にて冀州に奔る)
毛:国賊    貴妃  (国賊 兇を行して貴妃を殺し)
  皇叔 敗走  袁紹   (皇叔 敗走して袁紹に投ず)
〔同前。「曹操」が「国賊」に変わり、これに反旗を翻した劉備は「玄徳」から「皇叔」に格上げ。ちなみに対句表現が原則の毛本だが、「行兇」と「敗走」は対としてはやや劣るか。〕

[第25回]
李:張遼 義説 関雲長    (張遼 義もて関雲長を説き)
  雲長    顔良  (雲長 馬を策て顔良を刺す)
毛: 土山 関公  三事 (土山に屯して関公 三事を約し)
   白馬 曹操  重囲 (白馬を救いて曹操 重囲を解く)
〔第21回と同じく関羽(関公)と曹操が対。李本に現れる張遼・顔良の名が削除されていることから推しても、これは意図的に関羽・曹操を対置させようとしているのだろう。〕

        << 第16-20回           第26-30回 >>

   → 「2.2.3 李卓吾批評本」へ戻る
   → 2.0 前口上および目次へ戻る
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