南飛烏鵲楼

三国志に特化して再開します(2008.04.09)
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恭賀新禧
って、このネタで年を越すつもりは毛頭なかったんですが(苦笑)
凡例:赤=主語 黄=述語 シアン=目的語 白=その他
   毛本の訓読は井波律子訳に拠る。李本は私訳。

[第51回]
李:周瑜 南郡  曹仁   (周瑜 南郡にて曹仁と戦い)
  諸葛亮 一気 周瑜    (諸葛亮 一たび周瑜を気〔いか〕らす)
毛:曹仁 大戦 東呉兵    (曹仁 大いに東呉の兵と戦い)
  孔明 一気 周公瑾    (孔明 一たび周公瑾を気らす)
〔李本後半の「諸葛亮」「周瑜」を毛本はそれぞれ「孔明」「周公瑾」に改め、前半の「曹仁」「東呉兵」と対句にしている。〕

[第52回]
李:諸葛亮 傍略 四郡    (諸葛亮 四郡を傍略せんとし)
  趙子龍 智取 桂陽    (趙子龍 智もて桂陽を取る)
毛:諸葛亮 智辞 魯粛    (諸葛亮 智もて魯粛を辞〔こば〕み)
  趙子龍 計取 桂陽    (趙子龍 計もて桂陽を取る)
〔李本も割と綺麗な対句。これを毛本がわざわざ改めるのは「四郡」に桂陽が含まれるので美しくないと思ったのか、あるいは「傍略」という語が解りにくいと思ったのか。「傍略」は『三国志演義』ではどうやらここにしか出てこない語で、電子テキストなんかを検索してもそれほど多用される語とは思われない。『明史』の流賊伝なんかから推して、「中心部ではなく周辺部を攻略する」という意味ではあるらしいのだが。〕

[第53回]
李:黄忠 魏延  長沙   (黄忠 魏延 長沙を献じ)
  孫仲謀 合淝 大戦    (孫仲謀 合淝にて大いに戦う)
毛:関雲長 義釈 黄漢升   (関雲長 義もて黄漢升を釈し)
  孫仲謀 大戦 張文遠   (孫仲謀 大いに張文遠と戦う)
〔毛本後半で孫権・張遼に大して諱ではなく字を用いているのが面白い。字数から考えてもどちらかは呼び捨てでも構わないのだが、前半の関羽・黄忠に諱を用いたくないので、対句となる後半の二人も「姓+字」なのだろう。ちなみに毛本の回目に張遼が出てくるのはこれが最初で最後。李本では第25回前半に出てくるのみ。 09.02.05修正 嘘をついておりました(汗)。 第67回にも張遼は出てきます。〕

[第54回]
李:周瑜    荊州  (周瑜 計を定めて荊州を取らんとし)
  劉玄徳  孫夫人    (劉玄徳 孫夫人を娶る)
毛:呉国太 仏寺  新郎  (呉国太 仏寺に新郎を看)
  劉皇叔 洞房  佳偶  (劉皇叔 洞房に佳偶を続〔つ〕ぐ)

[第55回]
李:錦嚢計 趙雲     (錦嚢計もて趙雲 主を救い)
  諸葛亮 二気 周瑜    (諸葛亮 二たび周瑜を気らす)
毛:玄徳 智激 孫夫人    (玄徳 智もて孫夫人を激し)
  孔明 二気 周公瑾    (孔明 二たび周公瑾を気らす)
〔「三気周瑜」の二回目。毛本は基本的にこういう繰り返しには冷淡で、「六出祁山」や「九犯中原」には見向きもしないが、何故かこの「三気周瑜」は採用している。しかし、そのおかげで「二」という数字と「智」を対にする羽目になり、やや拙い対句になっているような。〕

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