南飛烏鵲楼

三国志に特化して再開します(2008.04.09)
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北伐開始~
凡例:赤=主語 黄=述語 シアン=目的語 白=その他
   毛本の訓読は井波律子訳に拠る。李本は私訳。

[第91回]
李:孔明 秋夜  瀘水    (孔明 秋夜 瀘水を祭り)
  孔明 初  出師表    (孔明 初めて出師の表を上〔たてまつ〕る)
毛: 瀘水 漢相     (瀘水に祭って漢相 師〔へい〕を班〔かえ〕し)
   中原 武侯     (中原を伐たんとして武侯 表を上〔たてまつ〕る)
〔いよいよ北伐開始。これ以降、李本は本当に諸葛亮中心に回ってゆく。毛本はそれを如何に対句にするかが課題となる(笑)。〕

[第92回]
李:趙子龍 大破 魏兵     (趙子龍 大いに魏兵を破り)
  諸葛亮 智取 三郡     (諸葛亮 智もて三郡を取る)
毛:趙子龍 力斬 五将     (趙子龍 力〔つと〕めて五将を斬り)
  諸葛亮 智取 三城     (諸葛亮 智もて三城を取る)
〔李本も対句と言えば対句だが、毛本は数字を揃えるなどそれを徹底。〕

[第93回]
李:孔明    姜維   (孔明 智を以て姜維を伏し)
  孔明 祁山  曹真    (孔明 祁山にて曹真を破る)
毛:姜伯約 帰降 孔明     (姜伯約 孔明に帰降し)
  武郷侯 罵死 王朗     (武郷侯 王朗を罵り死〔ころ〕す)
〔李本に「祁山」が初登場。逆に毛本がこれ以後、如何に「祁山」を避けてゆくかも興味深い。〕

[第94回]
李:孔明 大戦 鉄車兵     (孔明 大いに鉄車兵と戦い)
  司馬懿 智擒 孟達     (司馬懿 智もて孟達を擒〔とら〕う)
毛:諸葛亮    羌兵  (諸葛亮 雪に乗じて羌兵を破り)
  司馬懿    孟達  (司馬懿 日を剋〔さだ〕めて孟達を擒〔とら〕う)
〔大意は李本を継承しながら対句化。〕

[第95回]
李:司馬懿 計取 街亭     (司馬懿 計もて街亭を取り)
  孔明 智退 司馬懿     (孔明 智もて司馬懿を退く)
毛:馬謖    街亭   (馬謖 諌めを拒んで街亭を失い)
  武侯   退 仲達   (武侯 琴を弾じて仲達を退く)
〔「対句にする」というのは表現上の制限であるはずだが、この回などは李本より遙かに修辞として優れる。〕

[第96回]
李:孔明    馬謖   (孔明 涙を揮いて馬謖を斬り)
  陸遜 石亭  曹休    (陸遜 石亭にて曹休を破る)
毛:孔明    馬謖   (孔明 涙を揮って馬謖を斬り)
  周魴    曹休   (周魴 髪を断〔き〕って曹休を賺〔あざむ〕く)
〔毛本前半は李本を継承し、後半を改変。ちなみにこの第96回前半でようやく第一次北伐が終了。〕

[第97回]
李:孔明 再  出師表    (孔明 再び出師表を上り)
  諸葛亮 二  祁山    (諸葛亮 二たび祁山に出づ)
毛: 魏国 武侯 再   (魏国を討たんとして武侯 再び上表し)
   曹兵 姜維 詐   (曹兵を破らんとして姜維 詐って書を献ず)
〔李本前半は第91回の「初」を「再」に変えたのみだが、毛本は修辞に凝る。後半、李本は2度目の「祁山」だが、毛本はこれも避ける。〕

[第98回]
李:孔明    王双   (諸葛亮 計を遺して王双を斬り)
  諸葛亮 三  祁山    (諸葛亮 三たび祁山に出づ)
毛: 漢軍 王双     (漢軍を追って王双 誅を受け)
   陳倉 武侯     (陳倉を襲って武侯 勝ちを取る)
〔李本は3度目の「祁山」。毛本はやはり不採用。ちなみにこの回前半で第二次北伐終了。後半からは第三次となる。第一次と比べ何と短い。〕

[第99回]
李:孔明 智敗 司馬懿     (孔明 智もて司馬懿を敗り)
  仲達    漢中   (仲達 兵を興して漢中に寇〔あだ〕す)
毛:諸葛亮 大破 魏兵     (諸葛亮 大いに魏兵を破り)
  司馬懿 入寇 西蜀     (司馬懿 入りて西蜀に寇〔あだ〕す)
〔回目からは判り難いが前半で第三次北伐が終了。後半は魏による蜀侵攻だが、これが頓挫した後、第四次北伐へと展開してゆく。〕

[第100回]
李:諸葛亮 四  祁山    (諸葛亮 四たび祁山に出で)
  孔明 祁山  八陣    (孔明 祁山に八陣を布く)
毛:漢兵    曹真   (漢兵 寨を劫〔うば〕って曹真を破り)
  武侯    仲達   (武侯 陣を鬥〔たたか〕わせて仲達を辱しむ)
〔李本に「祁山」が登場するのは4・5回目。毛本にはまだ出てこない。〕

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