{
2006/06/08(木) }
表紙に至治新刊という文字があり、これを素直に信じるならば、
西暦1321年から1323年の間に刊行されたことになります。
『三国志演義』は、確認できる限りで嘉靖壬午(1522)までしか
成立を遡ることができませんので、それより200年ほど早いテキストということになります。
網羅的三国故事、つまり三国時代の始まり(後漢末の混乱から)語り起こして、
三国時代の終焉まで語る、歴史書ではないテキストとしては現存最古のものと
言ってよいと思います。
『三国志演義』とも相通ずる内容は多々ありますが、
演義異常に「荒唐無稽」であることもしばしば指摘されます。
この辺りは、いちいち指摘するときりがありませんし、
未読の方の楽しみを奪うことにもなりますので、
興味のある方は、翻訳をご一読ください。
二階堂善弘・中川諭訳注『三国志平話』(光栄、1999年3月)
もう絶版になってしまってますが、古書店や図書館で
比較的簡単に見つかると思います。
ちなみにこのブログでとりあげた張飛の字については、
より厳密な考証が、上記翻訳書のpp.39-40にあります。
→ 総目次へ戻る
この記事のトラックバックURL
http://taketaturu.blog68.fc2.com/tb.php/15-d1a95ff0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

