南飛烏鵲楼

三国志に特化して再開します(2008.04.09)
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講談社ノベルス。2005年9月5日第1刷発行。307頁。
個人的評価 A-


封面書影

短篇集。倉知淳の「メイン探偵役キャラクター」猫丸先輩が活躍(笑)。
いわゆる新本格の探偵役は、偏屈なキャラクタに設定されていることが、
多い気がするけれども(法月綸太郎とか火村英生とか朱芳慶尚とか)、
そういうのとは、一線を画した存在。


半分本気で「こういう人になりたい」と思うキャラクタです。


まあ、傍迷惑なんだけれども(苦笑)。


※以下、少々ネタバレあり。未読のかたは注意!!



この作家は「叙述トリック」の名手だと、個人的には思っている。
今回は、第1篇と第2篇で現れるのだけれども、どうしてもメイントリックになりがちな
このトリックを、サブに使っているのが凄い。
(2篇目はややバレバレではあるが)


個人的ベストは第5篇「魚か肉か食い物」。よくできています。


創元推理文庫の『日曜の夜は出たくない』を嚆矢とするこのシリーズ。
以来『幻獣遁走曲』(創元推理文庫)、
『猫丸先輩の推測』(講談社ノベルス→講談社文庫)と続くわけですが、
最初は「新本格」的な志向・趣向を凝らそうとしていたものの、
段々とそこから逃れて独自の境地を切り開いた感あり。


日常での出来事を推理するという点では、北村薫の「私」シリーズと一脈通じますが、
あちらの探偵役が粋人であるのに対して、こちらは熊さん八つぁん的キャラクタ。
背景に落語がある点でも共通していますが、全然違うのが面白いですね。


さて、少し閑話。


この猫丸先輩シリーズを読み出したのは、自分としては珍しく、イラストがきっかけ。
唐沢なをきが書いているんですが、この漫画家のファンなのであった。


しかし考えてみると、唐沢なをきに注目したきっかけは、
光栄の『爆笑三国志』シリーズだったりするわけだから、
つくづく三国志が自分の起点にあることに気づいて愕然とする。


20年くらい前から進歩していないのか、オレ。

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