南飛烏鵲楼

三国志に特化して再開します(2008.04.09)
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講談社文庫。2001年12月15日第1刷。2006年6月16日第13刷。280頁。
個人的評価 B+
封面書影

最近、近所の本屋で平積みにされていたので買ってみました。
出張先の札幌でも平積みになっていたので売れているのでしょう。


うーん。
面白いですよ、確かに。軽いけど。
いい頃の赤川次郎みたいな感じ(褒め言葉になってないか)。

ただね。裏表紙の宣伝文句で、

>ビアバー「香菜里屋」のマスター工藤が、謎と人生の
>悲哀を解き明かす全六編の連作ミステリー。


とか書かれると、「ちょっと待て」と言いたくならんわけではない。


「人生の悲哀」については、何も言うまい。
作者がそう標榜しているわけでもないし。


ただ、「連作ミステリ」という部分には異義あり。
日本推理作家協会賞の連作短篇集部門まで
もらってるんだから、これについては文句言ってもいいでしょう。


いわゆる安楽椅子探偵ものなのですが、
基本的に「フェアプレイ」ではないので
(安楽椅子探偵ものはそうならざるを得ない部分はありますが)
謎解きの部分は「やられた!」という感じにはなりません。
別に破綻しているわけでもありませんが。


で、この本が連作短篇なのか、という点です。
舞台設定と探偵役は共通していますが、
ストーリー的に連環するのは第一篇と最終篇のみ。
(キャラクターを共有している部分はありますが)


まあ、個人的な見解にすぎないのですが、
連作短篇というのは長篇小説として読めるものを指すと思っているので、
その点では、この本を連作短篇とは言えないかな、と。


じゃあ、何を連作短篇と言うか。
個人的なオススメとしては、
倉知淳の『日曜の夜は出たくない』(創元推理文庫)あたりでしょうが。
やや技巧に走りすぎているきらいはありますが。


以下、どうでもいい話(って、このブログ全部がそうですが)


表題作をはじめとしてタイトルに凝る作家です。
(ミステリ作家には多いですが)
んで、第五作のタイトルが「七皿は多すぎる」。


言うまでもなくハリイ・ケメルマンの名作「9マイルは遠すぎる」
パロディ(オマージュでもいいけど)です。


まあ「9マイル~」へのオマージュなんぞ星の数ほどあるわけですが、
解説者(郷原宏氏)がまったくそれに言及していないのが謎。


ちなみに『9マイルは遠すぎる』はハヤカワ文庫で読めます。

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