南飛烏鵲楼

三国志に特化して再開します(2008.04.09)
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光文社文庫。2007年1月20日初版1刷発行。407頁。
個人的評価 B+
封面書影
短篇集。4扁を収録。火村英生シリーズ。
あたりはずれがやや激しいか。


以下、ネタバレあり!!未読の方は注意!

1扁ずつ寸評。


「不在の証明」
バカミステリ?って突っ込みたくなる落ち。
双子を出しといて、そっちはダミーだってのはどうかなあ?
双子トリックってのは基本的に反則だと思っているので、
(これがOKだったら何でもありになってしまうから)
用いるとすれば、「どうしてそれが破綻したか」という書き方しか
無いんじゃ無いかと。


「地下室の処刑」
この作品集中では一押し。
あまりにも意外な「殺した理由」が効いてます。

「比類のない神々しいような瞬間」
筆者本人が「あとがき」で言う通り、
「賞味期限のあるアイデア」がメイン。
すでに切れているので、あんまりぴんと来ないのが残念。


「白い兎が逃げる」
鉄道ミステリ……なんだが、やや缺陥がある。
(以下、思いっきりネタバレ。本当に注意!!)


要約すると、難波から南海の「ラピート」に乗って関西空港にゆき、
そこからJRの「はるか」を使って新大阪に蜻蛉返り、
新幹線で姫路まで行って、
そこから「スーパーはくと」で鳥取へ向かう被害者に、
同じ「ラピート」に乗っていた犯人が、「はるか」に乗らずに
どうやって追いつくか、というのが時刻表トリックの主題。


タネ明かしは単純で、「ラピート」で蜻蛉返りして、
難波からタクシーで新大阪にゆき、
被害者と同じ新幹線に乗るというもの。


このトリックそのものは全然破綻していない。


ただ、関空から神戸方面経由鳥取へというルートを取る場合、
「神戸・関空ベイシャトル」というものを利用する手段があり得る。


関西圏の人間でも大阪以東の人間はほとんど存在を知らないと思うけれど、
関空とポートアイランド(今は神戸空港)を
30分足らずで結ぶすぐれもの。(値段は高いけど)


うまく連絡がつけば、という条件附きだけれど、
これを利用すれば、作中で提示されたのとは
別のルートで被害者に追いつくことが可能なんではなかろうか。


と、なると、「ベイシャトルを使ってもダメ」という言及が、
作中にあってしかるべきであろう。


まあ、多分、存在を知らないのであろうけれど。

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